ベルリンで映画に関わってきたゲイの映画監督ミヒャエル・シュトック。彼は、自らの性がどのようなものかまだ知らない幼い頃から、8年にわたり父親からの性的虐待を受けていた。彼を襲ったのは、不安、混乱、強い自己否定、ありとあらゆる自暴自棄な時期…。母親や家族に打ちあけ世間にカミングアウトした後にも、父から受けた行為について考えない日はない。
彼は、自らの体験を振り返るために撮り始める。母や兄弟、恋人との時間をかけた対話、そして映像を父のもとへ…。
悲しみや怒りではなく、愛と希望をもって撮りおろされたドキュメンタリー。
(関西クィア映画祭2010上映作品)
上映スケジュール
| とき | ところ | 上映時間 | おはなし会 |
|---|---|---|---|
| 3月24日(土) | かぜのね | 13:00~14:30 | 15:00~17:00 |
| 3月25日(日) | ひと・まち交流館 第五会議室 |
13:00~14:30 19:00~20:30 |
15:00~17:00 |
- 映画は何度見ても ¥1,000 です。
(18歳以下の方は上映会、おはなし会ともに無料) - おはなし会は資料代として ¥400 いただきます。
- 24日は定員が非常に少ないため、できる限り25日にご参加くださいますようお願いいたします。
- その他ご不明な点は実行委員会 postcard.to.daddy.kyoto@gmail.com までおよせください。
おはなし会について
すぎむらなおみさんとひびのまことさんをゲストにおむかえして、それぞれにお話しをうかがいます。
すぎむらさんについて
養護教諭。『エッチのまわりにあるもの―保健室の社会学―』(解放出版社)、『発達障害チェックシートできました―がっこうのまいにちをゆらす・ずらす・つくる』(生活書院)
ひびのまことさんについて
関西クィア映画祭。『知っていますか? 同性愛ってなに 一問一答』(解放出版社)
アクセス
作品情報
- 邦 題:父さんへのポストカード
- 英 語 題:Postcard To Daddy(WEBSITE)
- 監 督:ミヒャエル・シュトック/Michael Stock
- 時 間:86分/86min.
- 制 作 年:2010
- 制 作 国:ドイツ/Germany
- 音 声:ドイツ語/Deutsch
- 字 幕:日本語・英語
- 字幕協力:関西クィア映画祭
父さんへのポストカード上映委員会メンバーの思い
- 「HIV陽性者」「ゲイ」「性的虐待被害者」どんなマイノリティでも個人はそこに含まれて、時に埋もれてしまう。この映画はミヒャエル・シュトック自身が綴った「個人」のはなし。
この映画はミヒャエル・シュトック自身が綴った「個人」のはなし。埋もれていたミヒャエルを見つけることは、もしかしたら埋もれている「自分」を見つけることにつながるのかもしれません。【りか】 - この映画を見て、ミヒャエルが自分の人生を生きて、ただ、幸せであって欲しいと感じた。父親による性犯罪を始め、様々なことが起こる。だがそれを受け止めて、ミヒャエルの懸命に生き抜く姿やその事の現状、そんな貴重なものがこの映画では沢山見られると思う。【もえ】
- わたしがこの作品を観たきっかけは、主人公のミヒャエルがゲイだったからだ。しかし、主なテーマはゲイではなく、子どものころに自分をレイプしていた父に会って話すことだ。なぜそんなことを? それを確かめて、ぜひ現実を知ってほしい。【りょう】
- 「加害者/犯罪者は“モンスター”じゃない」。と同時に私/たち被害者=サバイバーも“モンスター”じゃない。
サバイバーは傷だらけで、かわいそうで、支援と保護と休養を求めている。そして同時に、ときどきわがままで、自分や他者を傷つけて、まちがえてしまう、そんな当たり前の個人でもある。
サバイバーはあなたの隣にいる。いつでもあなたは出会う。
サバイバーがあなたと同じ「しあわせになる権利」を持った、愛し、愛されるただの人だということ、サバイバーと共に生きるということ。
この映画にはそのリアルな手触りがたしかにある。【やかびゆうこ】